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統合保育②

こんにちわ。

 

piroshiです。

 

今日は統合保育第二弾。

 

統合保育の意義と課題

統合保育は、障害のある子どもも、ない子どもも共に生活することで共に学び合い、育ち合う場となります。障害のある子どもは、障害のない子どもから多くの刺激を受けることができます。五感を通して周囲の子どもたちの動きや人とのかかわり方、日常生活の仕方を学んでいきます。成長に伴い、たとえば肢体不自由児の場合などは、自分が他の園児と異なることで、できることとできないことがあることに気づき、少しずつ障害を認識していくことになるかもしれません。それも実は統合保育だから経験出来ることであり、就学に向けての大きな一歩につながってきます。

統合保育のメリットは、障害のある子どもだけにあるわけではありません。障害のない子どもも小さい頃から障害のある子どもと日々かかわる中で、自然に人それぞれ違いがあることを自然と理解するようになり、思いやり認め合い、助け合うことを当然のこととして学んでいきます。このような経験を小さい頃からしていくことで、障害は特殊なことでないという意義が自然と身につき、偏見は生まれにくくなると考えられます。

他方、デメリットも考えられます。一般的に保育所は、障害のない子どもの保育を前提につくられ、保育活動も展開されるので、特別なニーズのある子どもに必要な専門的な支援を十分に提供することはできません。基本的な集団の場として統合保育を選択するのであれば、専門的な支援をその他の機関で個々のニーズに応じた頻度で定期的に受けられるような手だてを講じる必要があります。

障害のある子どもを受け入れる場合、人手も必要となり、個々の子どもの有する障害とはいかなる障害で、どのような特別な配慮が医療面、生活面で必要なのか、保育者はきちんと理解しておかなければなりません。統合保育は専門的な療育機関で行われるものではないので、ニーズに対応できないもあります。しかし、これらをできないままにしておくのではまく、どうすれば一緒にできるのか、代わりにできることは何なのか、園で工夫できることは工夫し、園でできないことは地域の力を借りるなどして、園全体で統合保育に取り組む姿勢が求められます。

 

【参考・参照書籍】

※保育者のための障害児療育 -理論と実践をつなぐ- 小林保子氏・立松英子氏 

※障がい児の保育と発達の原則 相馬範子氏

 

次回もお楽しみに。