サイン
こんばんわ。
piroshiです。
子どもたちは毎日親の代わりに保育士など子どもに携わる人たちに色んなサインを出しています。
急に抱きついてくる。
いつのまにか膝に座る。
何かを持ってくる。
これって信頼関係のもとに子どもたちの欲求とも捉えられることです。
さて、中にはちょっと変わったサインも実際にあります。
ある日のこと、園庭で遊んでいた4歳児の二人がちょっともめてました。
一人が私のもとへきて「〇〇君がね、ボールを蹴ったら僕の指にあたったの」
『そうだったんだ。痛かったね』
でも男の子は不満そうでした。何度も同じことを言っていたので、相手の子も交えて話すことに。
『〇〇くんがボール当たったっていってるけど本当?』
相手の男の子は黙っています。
『何かあったの?』
まだ男の子は黙っています。
ボールを当てられた子の話をもう一度聞いて、相手の子にも聞きました。
それでも黙っている相手の子。
私が思うに相手の子はその時すでに恐怖を感じていたのでしょうね。
口元は言おうと頑張ってましたが言葉が出ない感じ…
『先生怒ってないよ。ただ何があったのか聞きたいだけ。大丈夫だよ(^-^)』
それでも言葉が出るのに時間はかかりました。
私との信頼関係がまだまだなのか、怒られると思って怖かったのか。
ここでさらに考えを深めると保育園で普段すごく怒られたことがあるのか、もしくは家庭環境に何かあるのかです。
そういうところを保育士は敏感に取られなければならないと思っています。
相手の子はだんだんと目に涙を浮かべてきました。
私はその子をそばに呼んで抱きしめました。
相手の子はどんな思いだったのでしょう。
安心してもらえたか。
怒られているわけではないことを悟ってくれたのか。
結局のところボールがあって蹴ってしまったことでボールがぶつかってしまったということでした。
相手の子はちゃんと謝ってもいました。
当てられた子はその出来事を燃焼できずに心のモヤモヤを出したかった、またはその事実を知ってほしかったのだと思います。(違う意見もあると思いますが…)
保育士に出されるサインは様々です。
一つ一つ丁寧に応えていくことで子どもは心の声を少しずつ言葉にして伝えてくれるのだと思います。
もし、子どもを持つ親や、保育の仕事に従事している方がいましたら、声に出せない心の声を聞いてあげてください。その一つの助けで子どもの今後は大きく変わります。
仕事をしながら育児をしている人、保育士を目指している人達に少しでも子どもの言葉に出来ない『声』を聞いていただけたら幸いです。